天塩川流域川つくりワークショップ

 
 

去る6月15日(水)隣町美深町で行われた「天塩川流域~森と海に優しい川つくりワークショップ」(天塩川魚類生息環境保全に関する専門家会議)に我々天塩川リバーネット21のメンバーも招かれ、東支部長以下研修員として参加して参りました。総勢80数名の研修者で賑わって居りました。

 会議は先ず、妹尾優二委員(天塩川流域生態研究所 所長)の「川の中から考える多自然川づくり」安田陽一委員(日本大学理工学部土木工学科教授)の「河川横断構造物に関する話題」の講演に始まり、川づくりの事例として、天塩川美深橋下流左岸に於ける「河川敷河道」掘削状況と伏流水の流れを、魚道設置事例として、ペンケニウプ川試験魚道、七線沢川魚道を現地で研修、既設魚道をを見ながら、妹尾、安田委員の説明を聞き、我々一般市民が今まで全然知らなかった、関係者の魚道設計、作成の苦労を改めて知る事が出来ました、現存する数多い魚道の中には、納得のいかない魚道の現状有りますが、これは一部設計施工者の無知と怠慢で有ろうと考えられます!!今後は我々一般市民も魚道が魚に優しい魚道であり、魚たちが30年前、50年前のように川を自由に行き来出来て、子孫繁栄が出来るような自然イッパイの川にしていきたいものです。

 天塩川美深橋左岸に於ける「河道掘削」「伏流水」を参加者全員が確認しております。  

川道

川道1

ワーク1


 発電所えの取水のための取水堰です。この堰の障害に成り、よほどの大水がでない限りこの堰を魚が遡上することは、取水堰作成から100年近くの今日まで不可能でした!!

取水堰

 取水堰直上の流れです。サクラマスの遡上条件が良かった翌年からは、ここの流れでもヤマメの魚影が見られましたが、平成23年6月現在ヤマメの魚影は見えておりません!!

取水堰上流

 護岸が切れているところが魚道の取水口です。

魚道取水口

 魚道の中央部です。妹尾所長の発案で、大きい石小さい石を積み重ね障害をつくり、魚の遊ぶ水域等自然の川の流れをつくってあります。見事なものです。

中央部

 魚に言わせれば魚道の入り口です。水の多い時はどの様な入り口の状態に成っているのか、今一度見に来たいものです。

魚道出口

出口2

 7線沢の流れです。今日の流れはやや水が多いようで元気よく流れております。砂防ダムが出来る前は、ヤマメの魚影が濃い流れでした。

7線沢の流れ

7線沢魚道

 安田教授の説明です。魚道のこの強い流れに身の危険を感じながら身体を入れ、水の流速、水勢の状況、魚の動きなどを教えてくれました。この様な水勢で有っても魚たちはこの魚道を瞬時に遡上して行くとの事でした!!

7線沢魚道の説明

 七線沢に沿っての林道に咲く名も知れぬ綺麗な花達です。

黄色い花 名も知らぬ花



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